サイバー攻撃の被害が相次ぐなかで、BotShade が取り組んでいること
国内の企業や団体で、サイバー攻撃の被害の公表が続いています。BotShade がこの状況をどう受け止め、どんな対策を続け、これから何に力を入れるのかをお伝えします。
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最終更新: 2026年10月5日国内の企業や団体がサイバー攻撃の被害を公表するニュースが、ここ最近続いています。私たち BotShade も、この状況を他人事とは考えていません。BotShade は、多くの方の Bot とそのトークンをお預かりしているサービスだからです。
この記事では、まず公的な統計をもとに、いま起きていることを整理します。そのうえで、BotShade がすでに行っている対策と、これから一層力を入れていくことをお伝えします。最後に、ご利用のみなさんへのお願いもまとめました。
この記事で扱う内容は次のとおりです。
いま何が起きているか
2026 年 9 月には、交通、宿泊、小売、教育、行政など、幅広い分野の組織がサイバー攻撃の被害を相次いで公表しました。システムが止まり、店舗の営業や予約の受付に影響が出た組織もあれば、利用者の個人情報が外部に漏れた組織もあります。
統計にも、同じ傾向が表れています。警察庁が 2026 年 9 月に公表した統計によると、2026 年上半期に報告されたランサムウェアの被害は 123 件でした。半期ごとの統計を取り始めた 2020 年下半期以降で、最も多い件数です。

被害を受けたのは、大企業だけではありません。123 件のうち 79 件は中小企業で、全体の 6 割を超えています。侵入の経路が分かった 36 件では、18 件が VPN 機器から、9 件がリモートデスクトップからの侵入でした。狙われたのは、外部とつながる入り口でした。
最近の被害では、サービスの提供会社や委託先 1 社への侵入が、そのサービスを使う多くの企業や利用者にまで広がる例も目立ちました。漏れた予約情報などを使った偽のメッセージが送られ、二次的な被害が起きた例も報告されています。
私たちの受け止め方
BotShade は Discord の Bot を作って動かすためのサービスで、Bot のトークンや、Bot が扱う設定とデータをみなさんからお預かりしています。
そのため、BotShade で問題が起きると、その影響はみなさんの Bot だけでなく、Bot が動いている Discord サーバーにも及ぶおそれがあります。1 社への侵入が利用者に広がるという構図は、BotShade にとっても他人事ではありません。
私たちはこの責任を重く受け止め、2 つのことをこれまで以上に意識して運営していきます。1 つは、セキュリティインシデントをできる限り起こさないことです。もう 1 つは、万一起きたときに被害を最小限に抑え、事実を正直にお伝えすることです。
すでに行っている対策
BotShade がすでに行っている対策を、あらためてご紹介します。
Bot のトークンと、「秘密」として登録した環境変数は、暗号化して保存しています。暗号化の鍵はデータベースとは別の場所に保管しており、保存したあとは画面に値を表示しません。
Bot の実行に使うデータは、データベースの仕組みで Bot ごとに分けています。アプリケーション側でも Bot ごとに絞り込んでいるため、分離は二重です。通信は TLS で暗号化しており、API への通信は Cloudflare を経由して Cloudflare の保護を受けます。
運営が管理操作を行った場合は、誰が、いつ、何に対して行ったかを記録しています。みなさんのアカウントを守る機能として、パスキーでのログインとリカバリーコードを用意しました。ほかの端末からまとめてログアウトすることもできます。
それぞれの詳しい内容は、セキュリティのページ と、記事「Bot トークンはどう守られているか」をご覧ください。
これから力を入れること
今回の状況を受けて、これまで以上に強めていく取り組みは次のとおりです。
BotShade が使っているソフトウェアや外部サービスについて、脆弱性の情報を日々確認し、修正をできるだけ早く適用します。運営側のアカウントや管理画面に入れる人と、その権限も定期的に見直し、必要な人に必要な分だけを与える状態を保ちます。
BotShade が利用している外部のサービスについても、どの情報を預けているのか、その情報がどう守られているのかを確認していきます。また、サービスの提供に必要のない情報は、お預かりしない方針を続けます。
万一インシデントが起きた場合は、分かった事実と影響の範囲を インシデントレポート で速やかにお知らせします。
なお、防御の具体的な構成や、使っている製品の名前は公開していません。攻撃の手がかりになるためです。ご理解いただけますと幸いです。
みなさんにお願いしたいこと
被害を小さく抑えるには、BotShade の対策に加えて、お使いのみなさんのご協力が欠かせません。次の 4 点をお願いします。
- Discord アカウントで二要素認証 (2FA) を有効にしてください。BotShade のダッシュボードには Discord などのアカウントでログインするため、そのアカウントが乗っ取られると BotShade にも入られてしまいます。
- BotShade にパスキーを登録してください。パスキーは端末に結びついた認証方式です。偽のログイン画面に誘導されても、パスワードのように認証情報を入力して盗まれることがありません。

- トークンを求める連絡には応じないでください。BotShade の運営が、サポートの場でトークンの提示をお願いすることはありません。BotShade を名乗ってトークンやログイン情報を求めるメッセージは、私たち以外の誰かが送ったものです。
- トークンが漏れたかもしれないと感じたら、Discord の開発者ポータルの「Reset Token」から、すぐにトークンを作り直してください。古いトークンはその場で使えなくなります。新しいトークンをダッシュボードに登録し直せば、Bot はそのまま動き続けます。
不審なメッセージを受け取ったときや、セキュリティの問題に気づいたときは、help@botshade.com か Discord のサポートサーバーまでご連絡ください。
おわりに
どれだけ対策を重ねても、被害を確実に防げる方法はありません。私たちは、インシデントを起こさないための努力と、起きたときに誠実に対応するための備えを、両方とも続けていきます。
これからも安心して Bot を預けていただけるよう、BotShade チーム一同、セキュリティへの取り組みを一層強めてまいります。
出典
- 警察庁「令和 8 年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026 年 9 月) https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/index.html